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66: iPhone774G@\(^o^)/ 2015/02/27(金) 03:26:28.95 ID:NOGrmZ7F0.net
[残酷な世界]①
~討伐隊最前線~
半蔵「くっ、一体なんなのでござるか。こやつらの手強さは」
ハク「・・・疲れた」
闇ヴァル「これが49倍の火力。非ガチャ限のモンスターがここまで化けるなんて」
闇メタ「泣き事言わないの!ほら、大型が現れたわ。ハク!半蔵!例の連携行くわよ!」
ハク「・・・わかった」
半蔵「合点承知でござる」
ハク「聖獣白虎の名において万物の根源たるドロップに命ず・・・秘められし力を解放せよ!西方七星陣!」
半蔵「朧夜は忍ぶれど牡丹雪、燃え盛る業火であろうと砕き散らすのみ!業炎変化の術・闇!」
闇メタ「願わくは迷える我らに天の加護があらんことを!滅魔の息吹!」
闇ヴァル「パズルは私に任せてください。食らえー、盤面最大あたーっく!」
闇3列、属性強化覚醒8、8コンボの計540万ダメージが敵大型モンスターを襲う。
敵「ぐおおおおおお、そ、そんなばかなあぁぁぁぁ」
一同「やったか!?」
75: iPhone774G@\(^o^)/ 2015/02/27(金) 03:27:35.45 ID:NOGrmZ7F0.net
[残酷な世界]②
大型の敵を倒したことを確信した一同は連戦の緊張が解けたのか安堵の表情を浮かべる。
しかしそれも束の間、大ダメージを受け、息も絶え絶えになった敵は最後に驚くべき言葉を残していった。
敵「くくっ。やは・・・貴様ら・は・・・あのお方に・・遠く及・ない。俺は・た・・・あのお方は・・お一人で540万の・・ダメージを・・出しておらr・・」
全てを語る前に敵は絶命し、完全な骸となった。
一同に再び緊張が走った。俄かには信じがたい言葉を耳にしたからだ。
半蔵「今の話、どう思うでござる?」
ハク「・・・ありえない・・・でも何か、嫌な感じ」
闇ヴァル「49倍といってもあの男の持つスキルは4色陣のはず。これだけではLS発動すら安定しないし、そこまでの火力を出せる計算にはならない」
闇メタ「何者かがヤツのスキルにあわせて連携を入れていると考えるのが自然ね。」
様々な推測を巡らせてみたが、少なくともひとつ明確になったことがある。
強大な力を持つ曲芸士ハタを倒すには、まずそれを補佐する優秀なサブを引き離し、能力を抑制する必要があるということだ。
闇メタ「確かに、ハタの右腕となるサブを潰すことが出来れば勝機が見えてくるかもしれない」
闇ヴァル「でも、どうやって見つけるんですか?まさか虱潰しに探すんじゃ・・・」
???「その必要はないわ」
78: iPhone774G@\(^o^)/ 2015/02/27(金) 03:28:02.72 ID:NOGrmZ7F0.net
[残酷な世界]③
不意に後ろから氷のように冷たい、しかしどこか懐かしい声が聞こえてきた。
一同が振り返るとなんと、そこには今まで帰りを心配してやまなかったパンドラの姿があった。
しかし、その佇まいがどこか以前のパンドラのそれと異なることに闇メタは違和感を覚えた。
半蔵「パンドラ殿、心配したでござるよ」
ハク「パンドラ・・・帰って来た・・嬉しい」
闇ヴァル「大丈夫でしたか?あの曲芸士に不快なことなどされませんでしたか?」
闇メタ「・・・お帰りなさい」
パンドラ「ふふ、私は大丈夫。見ての通り健康そのものよ。」
帰還を待ち望んだパンドラの元気な姿を見て一同は胸を撫で下ろした。
83: iPhone774G@\(^o^)/ 2015/02/27(金) 03:28:29.80 ID:NOGrmZ7F0.net
[残酷な世界]④
帰って来たパンドラに対し、今の混乱について皆それぞれの思いを口にする。
ハク「聞いてパンドラ・・・みんな、きょくげいしにやられちゃった。レイラン、カリン、サクヤ・・・みんなあいつのせい」
闇ヴァル「事態はわかってるわね?一刻も早くハタを止めないとこの世界は崩壊するわ」
半蔵「パンドラ殿が復帰してくれるとあらば心強い。それに先ほどの言葉、敵の内情にも詳しいご様子。きゃつの傍にいて何か手掛かりを得たでござるか?是非教えて候」
パンドラ「・・まれ・」
ハク「パンドラ?どうしたの?」
パンドラ「・・・だまれ・・」
ハク「・・・パンドラ?」
急に俯いたパンドラを心配して覗き込むようにハクがゆっくりと近づいた。と、その時。
闇メタ「いけないっ、ハク!逃げてっ!」
闇メタの声が届くか否か、まさに刹那のタイミングでパンドラから放たれた禍々しい闇のオーラがハクに襲い掛かった。
咄嗟に反応したハクはかろうじてその一撃をかわしたが、闇メタが声をかけていなければ恐らく無事ではすまなかっただろう。
一同の視線が凶行に走ったパンドラへ集まる。そこにはかつて冒険を共にした頃の優しい彼女の面影はどこにもなかった。
87: iPhone774G@\(^o^)/ 2015/02/27(金) 03:28:45.94 ID:avNT5ei40.net
パンドラの存在がなきゃ割りといいバランスだった
88: iPhone774G@\(^o^)/ 2015/02/27(金) 03:29:00.47 ID:NOGrmZ7F0.net
[残酷な世界]⑤
ハク「パンドラ・・・どうして??」
パンドラに突然命を狙われたハクはその真意を確かめるべく問いかける。
パンドラ「黙れ!あなたのような産廃がハタ様に牙を剥くなどこの私が許さないっ」
ハク「ふぇ?わたし、さんぱい・・・?」
闇ヴァル「ちょっとパンドラさん!ひどいじゃないですか。ハクさんを襲った挙句、よりによって産廃呼ばわりするなんて」
諌めようとする闇ヴァルに対し、パンドラは続ける。
パンドラ「あなたも同列よ、闇ヴァル。回復ドロップを消してしまう者はみな等しく産廃。ハタ様にお仕えする資格がないのだから。これはこの世界の真理なの」
半蔵「一体どうしてしまったでござるか、パンドラ殿は?」
闇メタ「パンドラ・・・帰りが遅いからもしやと思っていたけど、あなたまさか・・・」
闇メタの問いかけに対し、パンドラは衝撃的な言葉を口にした。
パンドラ「私は、パンドラは、世界を統べる曲芸士ハタ様の忠実な下僕よ」
92: iPhone774G@\(^o^)/ 2015/02/27(金) 03:29:30.65 ID:NOGrmZ7F0.net
[残酷な世界]⑥
パンドラの裏切りの衝撃を未だ受け止めきれずにいる一同に対しさらにパンドラは語りだす。
パンドラ「驚いた?でも、これは必然なことよ。今の世界を支配しているのはハタ様のお力とそれを影ながらお支えする私たちなのだから」
パンドラ「はじめは私もこんな男に負けるはずがない、リーダーとして必ず勝ってみせる。そう思っていたわ」
パンドラ「でも、あのお方の戦いを間近で見て、それは間違いであることに気付いたの。ある時、あのお方の笑顔に私が応えるととてもこの世のものとは思えない力が湧き上がって来たの」
パンドラ「そして形容できない恍惚感を感じた私はそのとき悟ったの。私の居場所はハタ様のサブ以外にありえないということを」
パンドラ「あのお方の力になれる、お傍にいられる、寵愛を受けられる、それがいかに幸せなことか、あなたたちにはわからないのかしら?」
嬉々としてハタへの忠誠心を語る、別人のように変わり果てたパンドラに唖然とする一同。
そこへ突如、見覚えのある姿が現れた。
96: iPhone774G@\(^o^)/ 2015/02/27(金) 03:30:01.48 ID:NOGrmZ7F0.net
[残酷な世界]⑦
???「パンドラよ・・・少々喋りすぎだ。戯れもほどほどにせい」
聞き覚えのある声の主は今や世界の敵にしてかつてパンドラを自分達から連れ去った元凶、ハタであった。
パンドラ「はっ。これはハタ様、失礼致しました。この者達が恐れ多くもハタ様を倒すなどと妄言を吐いたものですからつい・・・」
ハタ「よい。矮小なる者には我の偉大さが理解できないのであろう。そのような輩、もはや生きるに値しない。」
パンドラ「では?」
ハタ「うむ。せめてもの情けだ。我が軍団の全力をもって最後の抵抗勢力であるこやつらを消してくれよう。おい」
パンドラ「はっ」
堕ルシ「はっ」
呂布「はっ」
ハタが不気味に笑い促すと次々と手下が現れ、各々が構えると、辺り一体を呑みこむほどの強大な闇エネルギーが発生した。
闇メタ「パンドラ、嘘でしょ?」
パンドラ「いいえ、現実よ。ハタ様に選ばれなかった、それがあなた達の罪。さあ、終わりよ」
ハタ「やれ!」
合図と同時にそれまで展開していた闇エネルギーが凄まじい勢いで襲い掛かる。
一同「パンドラーーーー!」
凄まじい轟音、全てを破壊し尽くすほどの大爆発の傍らでパンドラは一人呟いた。
パンドラ「さよなら・・・」
~fin~
123: iPhone774G@\(^o^)/ 2015/02/27(金) 03:32:03.95 ID:jbWALo6F0.net
>>96
終わんなよ
115: iPhone774G@\(^o^)/ 2015/02/27(金) 03:31:30.21 ID:sL0lrrl40.net
>>96
だれが終わっていいと言った?続けろ
132: iPhone774G@\(^o^)/ 2015/02/27(金) 03:33:16.22 ID:NOGrmZ7F0.net
>>115
なんていうか正直こんなバッドエンドしかみえませんし・・・
うーん、おまけ話一応考えるわ
148: iPhone774G@\(^o^)/ 2015/02/27(金) 03:34:07.20 ID:Rw4sp0bH0.net
>>132
すまん、普通に全部読んじゃった雑魚俺?
182: iPhone774G@\(^o^)/ 2015/02/27(金) 03:37:06.13 ID:NOGrmZ7F0.net
[残酷な世界]番外編
???「と、これが私の参戦した曲芸戦役のお話だよ」
少年「ふーん、ハタって悪いやつだね。世界中をめちゃくちゃにしようとしたなんて。」
???「そうさの。やはり平和が一番じゃて」
少年「でもさ、そんなに強いやつをどうしておばあちゃんは一人で倒すことが出来たの?」
???「それは運が良かっただけじゃ。私は連合にも志願していないし、あのときは戦闘に巻き込まれないことに必死だったから」
少年「でもさ、おばあちゃんが生き延びて瀕死の敵にトドメを刺したのは世界中のみんなが知ってるし、やっぱりおばあちゃんはすごいよ」
???「おやおや、ありがとうね。・・・さて、そろそろユーザーのみなさんへの講演に行く時間かね。お迎えの絨毯が来たようだ」
少年「えー、もう行っちゃうの?僕、あの人たち嫌いっ。お婆ちゃんが若い頃クリスマスに参加したらみんなで苛めたんでしょ?今更虫が良すぎるよ」
???「こらこら、そんなこと言うもんじゃないよ。当時はあの人たちだって必死だったんだから。さあ、いい子にお留守番してるんだよ」
少年「うん、いってらっしゃい」
そう言って老婆を笑顔で見送った少年は部屋に戻るなり、日課であるスキル特訓を始めた。
少年「えいっ、えいっ!」
少年「僕も早く使いこなせるようになりたいなあ、閃光の結界」
193: iPhone774G@\(^o^)/ 2015/02/27(金) 03:37:57.26 ID:jbWALo6F0.net
>>182
わろた
203: iPhone774G@\(^o^)/ 2015/02/27(金) 03:38:43.66 ID:sL0lrrl40.net
>>182
乙
なかなか楽しかったぞ
205: iPhone774G@\(^o^)/ 2015/02/27(金) 03:38:48.77 ID:Q91QgjRt0.net
>>182
泣いた
転載元
http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/iPhone/1424974733/
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